冬ごもり インクル子ども英会話浜松市

 朝晩涼しくなってきましたね。9月28日からは七十二候のひとつ、蟄虫培戸(むしかくれてとをふさぐ)です。蟄虫培戸とは、外で活動していた虫たちが冬ごもりの支度を始めるころ。虫たちは秋冬が終わるのを約半年もの間、土の中で静かに待ちます。と言っても、虫によって冬の過ごし方は違うようです。
 暖かい越冬地へ集団で移動するチョウたちもいれば、チョウの一部はサナギで越冬するものもあるようで、じっと動かないサナギの中で、たんに幼虫に羽が生えて羽化するわけではなく、中では様々な変化が起こっているのだとか。また、テントウムシのように集まって越冬する成虫もいます。集合場所は日当たりのいい場所より気温の変化の少ない日陰が好まれるというのも意外です。ナナホシテントウムシは-20℃くらいまで凍結しないのだそうです。寒い冬はかわいそうな気もしてしまいますが、冬眠しているカエルは氷点下でも凍った土の中でも大丈夫なのだそう。かえって中途半端に暖かいと代謝が上がってエネルギーを消費してしまい餓死することもあるようです。
 温暖化で冬の訪れがゆっくりになっても外の刺激に戸をふさいで自分のペースで越冬する。それぞれ、大切にその半年間を過ごしているのですね。みなさんはどのような半年間を過ごしますか?